伝統と革新が交差する、"Kawarie Zabuton"

デザイナーMisako Niwaが紡ぎ出す、新たなライフスタイル提案

日本の伝統工芸と現代のライフスタイルが融合した、ユニークなデザインの床クッション「Kawarie Zabuton」。その魅力とは一体何なのでしょうか。

「Kawarie Zabuton」は、デザイナーのMisako Niwaが手掛けた、日本の伝統工芸と現代のライフスタイルが融合した床クッションです。そのデザインのインスピレーションは、日本の伝統的な布地である久留米絣と、折り紙の変身箱から生まれました。中央から引き出すことで、三つの異なるパターンを楽しむことができます。その暖かな質感と伝統的な日本のパターンは、現代のあらゆるシーンにぴったりです。

このクッションの特徴は、伝統工芸である久留米絣の布地を使用し、その温もりと風味を感じながら、様々な現代のシーンで使用できることです。日本の美しい季節の移り変わりを感じながら、糸を紡ぐように、ゆったりとした生活を提案します。

形状は六角形で、中央から持ち上げると、三つの異なる画像が繰り返し現れます。この不思議なメカニズムは、絵本のページをめくるように、色やデザインの変化を楽しむことができます。また、使用されている布地は、福岡県筑後地方で織られる絣布の一種である久留米絣です。この久留米絣は、1800年頃に井上伝によって久留米市で考案されました。先染めの絣糸を使用して単絣または双絣を織ることができます。この方法は"くくり"と呼ばれています。

また、久留米絣は通常、綿100%で、織り幅は37~38cmです。手織りと機械織りがあり、1957年には久留米絣は国の重要文化財に指定され、1976年には経済産業大臣賞を受賞しました。芯材には、弾力性が強く、耐久性のあるウレタンフォームが採用されています。安定した姿勢で長時間座っても疲れにくいです。

このクッションは、親子のコミュニケーションツールとしての役割も果たします。日本の伝統工芸を研究し、長持ちする強い素材を探求しました。日本製であり、部屋の変化や気分に合わせて変化するインテリア、形状が変わるケース、座り心地にこだわりました。

長く使い続けられるツールとして、日本製にこだわり、飽きのこないシンプルさによる洗練された形状を目指しました。親子が忙しい日常生活の中で触れ合い、豊かな時間を持つことができるよう、絵本と床クッションを一つにしました。日常の自然な変化や時間の流れを感じ、楽しむことができます。

このデザインは、2017年にA' Furniture Design AwardのIron賞を受賞しました。この賞は、プロフェッショナルと産業の要件を満たす、よくデザインされた、実用的で、革新的な創造物に授与されます。業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合し、満足感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献することを評価されています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Misako Niwa
画像クレジット: Main visual Photographer Madoka Akiyama 2015 #1 Photographer Madoka Akiyama 2015 #2 Photographer Madoka Akiyama 2015 #4 Photographer Madoka Akiyama 2015
プロジェクトチームのメンバー: Misako Niwa
プロジェクト名: Kawarie Zabuton
プロジェクトのクライアント: Misako Niwa


Kawarie Zabuton IMG #2
Kawarie Zabuton IMG #3
Kawarie Zabuton IMG #4
Kawarie Zabuton IMG #5
Kawarie Zabuton IMG #5

デザイン雑誌でさらに詳しく読む